「そこに準備すべき何か多くの事があると君は確信しているの?」僕はパイルに尋ねた「オウ神の目的のために、フイスキを飲もう。これじゃあ論じるにしてもやかまし過ぎる。」
「時間が少し早い、」パイルが言った。
「時間はひどく遅い。」
僕は二つのグラスに注ぎ出し、パイルは彼のを持ち上げて蝋燭の光にフイスキを透かしてじっと見ていた。彼の手は砲弾が爆発する度に震えた。が、それにしても彼はナム・ディンから無分別な旅をして来た。
パイルは言った、「僕達のどちらも『幸運を』と言い出せないのは、そりゃあ不思議な事だ。」そうして僕達は何も言わずに飲んだ。
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