「親愛なるパイル。」と僕は書いたが、その間だけ「親愛なるアルドゥン、」と書きそうになった、何故なら、結局、これは或る種大切なパンとバタのような手紙で、それは偽りを含むという点で他のパンとバタとは違っていた:
「親愛なるパイル、僕は先日の夜の事を君に感謝していると言いたくて病院から書くつもりでいた。君は確かに心地悪い結末から僕を救った。僕は杖の助けで今またあちこち動き回っているー僕はどうもちょうどいい所を折ったらしくて、年齢は未だ僕の骨に達して、それを脆くしてはいなかった。僕達は祝うために何時か一緒にパーティをしなきゃ。」(僕のペンはその言葉の上に突き刺さった、それから障害物に巡り合わせた蟻のように、他の道を通ってそれを避けた。)「僕は他の何かを祝うまでになり、君もこれを喜んでくれるだろうと僕は思う、君は何時もフオンの関心は僕達二人共惹きたいものだと言っていたから。僕が帰る時を待ち構えていた僕の妻からの手紙を僕は見つけた、そして彼女は多かれ少なかれ僕と離婚する事に同意した。だから君はフオンの事をもう心配する必要はない」ーそれは残酷な言葉だったーが、僕はその残酷さを認識していなかった、僕がその手紙をもう一度読むまで、それにその時では、それは変えるには遅過ぎた。もし僕が手紙を削除するつもりだったら、僕は手紙全部を破ってしまった方がいい。
「貴方はどのスカーフが一番好き?」フオンが尋ねた。「私は黄色がいいと思う。」
「そう。黄色。ホテルに降りて、この手紙を投函して。」
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