「貴方がたはカオダイストゥ領地の外出禁止令について心配する必要はありません、」司令官が独り善がりで言った。「何れにしても向こうに・・・確実に僕は明日貴方の車をサイゴンへ送り届けましょう。」
「排気管は元のままにして、」僕は言った、すると彼は晴れやかに笑った、小奇麗で、効果的に、笑顔の軍人の省略形。
Ⅱ
車の行列は僕達が出発したその時間まで僕達の前方に相当あった。僕はそれを追い越そうとしてスピードゥを増した、しかし僕達はカオダイストゥの区域から出てホア‐ハオの区域内へと追い越して行った、僕達の前に土煙さえ立てずに。日が暮れるとこの世は平坦で空しかった。誰彼となく伏兵の一団と付き合う、それは国の類ではなかった。しかし男達は道路の数ヤードゥ以内の水浸しの田に首‐深く彼ら自身を隠せた。
パイルは彼の喉をすっきりさせた、そしてそれは親密な言動に近付きつつあるという合図だった。「フオンが無事であればと僕は願う、」彼は言った。
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