壁伝いの角は、その場所に何と相応しいことかと思った。旧-式の炉格子の上に僕の足を載せながら、ヘンリを片隅にしっかりと閉じ込めた。
僕は僕のカフィを掻き雑ぜ、言った。「サラーはどう?」
「かなり元気。」ヘンリはごまかして言った。彼は、彼のワインを、不安と、疑念を持って味わった。彼は忘れていなかった、と僕は思う、ヴィエナ・ステイクを。
「未だ貴方は心配してるの?」僕は彼に尋ねた。
彼は不幸せそうにその凝視を移した。「心配?」
「貴方は心配している。貴方がそう僕に話した。」
「僕は覚えていない。彼女はかなり上手くやってる。」彼は弱々し気に説明した。僕が彼女の健康に言及したのに。
「貴方は前にあの私立探偵に相談したの?」
「僕は貴方がそのことを忘れてくれたらと願った、僕は良くなかった。―分かってるでしょ、そこにはこの英国委員会の企画がある。僕は働き過ぎだ。」
「僕は貴方に会うように進めたのを覚えている?」
「僕たちは二人共少し働き過ぎに違いない。」
彼は頭上の古い角目掛けて、急に立ち上がった。寄贈者の名前を読もうとして彼の目を見開きながら。彼は愚かにも言った。「貴方に、たくさん頭があるようだ。」僕は彼を容赦するつもりはなかった。僕は言った。「僕は2、3日後に彼に会いに行ったんだ。」
彼は彼のグラスを置いて言った。「ベンドゥリクス、貴方は全く抜け目がない・・・」
90
Comments