僕は手紙の断片に「論評はない。」と書き、それを封筒に戻して、パーキスさんの宛先をそれに書いたが、夜中に目が覚めた時、自分自身に対して、全てのことをすっかり読んで聞かせることが出来た。そして「捨てなさい」という言葉は、様々な身体的画像を結んだ。僕は眠られず、そこで横になった。憎悪と欲望で、僕を次から次へとちくちくと刺す記憶、寄木細工の床に扇形に広がる彼女の髪、そして軋むその段、僕たちが、道路から外れた溝で横になった田舎の或る日、僕は固い地面の上の頭髪の間に、霜の輝きを見ることが出来た。そして重大局面の瞬間に、一台のトゥラクタが押しながら側に近付いたが、その男は決して頭を向けなかった。何故憎悪は欲望の命を奪えないのか?僕は眠るために何かを供給しようとした。喩え僕が代用品の可能性を信じていたにしても、僕は小学生のように振舞おうとした。しかしそこにあったのが、僕が代用品を探そうとした時期だとしても、それは機能しなくなっていた。
僕は嫉妬深い男だった―こうした言葉を書くのは愚かに思える、僕は想像する、嫉妬の長い記録、ヘンリの嫉妬、サラーの嫉妬、パーキスさんが極めて不器用に追跡していたその他の嫉妬を。この全ては過去のものであるという今、僕は、記憶が特に生々しくなる時だけ、ヘンリについての僕の嫉妬を痛感する(何故なら僕は、もし僕たちが、彼女の誠実と僕の欲望を引き連れて、結婚していたら、僕たちは終生幸せでいられただろうと僕は誓うから)、しかしそこには尚、僕のライヴァルの嫉妬が残っている―耐え難い一人よがり、自信、そして成功を表現するために、痛々し気で不適格なメロドラマ的言葉を彼は何時も楽しむ。
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