Ⅱ
「親愛なるサー。」手紙は言った。「私と私の若い者が、17番で女中と親密に連絡を取らせて頂いて報告できるようになり、嬉しく思います。今回は、私は素晴らしい速さで調査を進行することが出来
ました。と申しますのも、私は時々、当事者の予定簿を横目で見ることが可能です。それにこのように動向を手に入れ、同様に、日毎当事者の紙‐屑籠の中身を点検しています。そこから、私は興味深い証拠物件を同封して置きます。どうかそれをご意見と共に返却して下さい。渦中の当事者も又、日記をつけていて、何年もの間、ずっと一冊を保持していますが、今後、私は私の友人として、より大きなな安心のために言及する女中が、今までそれに手を伸ばせなかったのです。その当事者は、同じ物を錠と鍵の下に置いておくという具合のようであること、それがよいのか、或いは、疑惑を起こさせる情況なのかも知れません。ここに添付した重要な証拠物件から離れ、当事者は、盲目に見做されるしかない彼女の予定簿に従って取り決められた会う約束を守ることもなく、時間の大半を費やしているように見えます。しかし個人的には、この依頼の調査に当たって、卑しい見方をしても、或いは偏見の眼差しを向けても、いい気はしません。真実そのものが、あらゆる当事者のために望まれます。
僕たちは悲劇によってのみ、傷付くのではなく、怪奇も又、武器を運ぶ、品位を落としめる、とんでもない武器を。
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