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The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳

  • 執筆者の写真: 成田悦子
    成田悦子
  • 2022年2月27日
  • 読了時間: 2分

僕には、自分がどういうつもりなのか正直なところ分からなかった。―僕はヘンリの様子は、自責の念を目覚めさせるのに好都合だったが、彼女は自責の念の抹消の格好の方法を持っていた。僕たちの休息と違って、彼女は自責の念に付き纏われていなかった。彼女の見解で事が為された時、それは遂行され、自責の念は、その行為と共に消えた。もし彼がちょっとどころでなく業を煮やして、

僕たちを捕えたとしても、彼女はそれをヘンリの不当と思おうとした。カサリック教徒は、過去の死手から、懺悔で解放されるとずっと言われている―確かに 尊重して、お前は彼女を生来のカサリック教徒と呼んだ。しかしながら、彼女は僕がそうする程度に、殆ど神を信じなかった。或いはそう僕がその時思い込みはしたが、今は不可解だ。

 この僕の本が、きちんとした経過を辿ることに失敗しても、それは僕が未知の領域に迷い込んだからだ。僕は地図を持たない。僕は時に、僕がここで何か降ろそうとしているものが本物かどうか、疑わしい。僕はあの午後、彼女が問い質(ただ)されることもなく、僕に突然、「私は、私が貴方をそうする程、誰も何ものも嘗て愛したことはなかった。」と言った時、これ程までの完璧な信頼の感触を得た。半ば食べかけのサンドゥウイチを彼女の手に持って、そこで椅子に座りながら、彼女は自分自身を彼女が硬木の床の上で五分遡(さかのぼ)ってしてしまったのと同じくらい、完全に捨てていた。僕たちは、僕たちの大半は、そんなに完全に陳述するのを躊躇った―僕たちは思い出す、そして僕たちは予知し、やがて僕たちは疑う。彼女は、全く疑いを持たなかった。

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