「どんなものでも、何もないよりはいい。それは、ともかく神の力の承認で、それが賛美というもの、と私は思います。」僕は、夕食が始まってから、余りにも彼の話に耳を傾けていなかった。
「僕は、考えもしなかった。」僕は言った、「それは、森に触れる事か、舗装道路上の線を避ける事にかなり似ていた。あの年齢では、どっちみち。」
「オウそうです、」彼は言った、「私はちょっとした偶像崇拝にも逆らいません。それは、この世界が全てではないという考えを、人々に齎します。」彼は、僕に鼻を下げて顔をしかめた。「それは、知恵の始まりに成り得ましょう。」
「貴方の教会は、確かに大筋から言って偶像崇拝を求めて入ります―聖ヤヌアリウス、血を流す像、処女の理想像―その類の事。」
「私共は、それらを選り分けて除外しようとしました。何があってもいいと開き直る事、その方がずっと賢明さに欠けるのでは・・・?」
ベルが鳴った。ヘンリは言った、「僕は、彼女はべドに行っていいよ、とメイドゥに言ってある。」
「貴方は、僕の退席を許して下さいますか、神父?」
「僕が行くよ、」僕は言った。僕は、その苛酷な同席から逃げ出す方が嬉しかった。彼は答えにも、励ましがあった。素人には、先ず彼を拒む事を期待出来ず、彼は彼の名に値する技術によって、人に耐え得る手品師のようだった
僕が玄関ドアを開けると、包みを抱えた喪服の頑丈な女が目に飛び込んだ。
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