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  • 執筆者の写真成田悦子

The End of the Affair/Graham Greene 成田悦子訳


「ハムプステドゥは、次の停留所よ、」シルヴィアは言った。

 「貴女は、貴女のお母さんを見に行くんだったね?」

 「私は、ゴウルダズ・グリーン迄付き合って、貴方を案内しましょう。私は、普段、今日は彼女を見に行きません。」

 「開始の列に遅れても、そんなことは、問題ない、と僕は思うよ。」

 彼女は、駅の中庭まで僕を見送り、その後彼女は戻ろうとした。彼女が随分たくさん悩みを抱えているということ、それが僕には不思議に思えた。女の人に対して好きになるような僕の中のどんな性質も見せびらかしたことはなく、今までより以上に今は少ない。悲しみや落胆は、嫌悪に似ている。それは、自己憐憫や難儀と共に男達を穢れさせる。そしてそれも又、如何に僕たちを利己的にすることか。

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