私が耐えられない、それは彼らの痛みだ。私の痛みは、上へ上へと募らせて下さい。が、彼らのは止めて下さい。親愛なる神よ、暫く貴方が貴方の十字架から降りられるのであれば、代わりに私の身を起こして下さい。もし私が貴方のように苦しめば、私は貴方のように癒せるでしょう。
1946・2月4
ヘンリは、仕事を離れ一日を手に入れた。私は、何故か知らない。彼は私に昼食を御馳走し、私たちは、ナショナル・ギャラリへ行って、速い夕食を摂り、劇場に向かった。彼は学校を休行かせず、子供を外に連れ出している片親のようだった。それにしても、彼の方が子供だった。
1946・2月5
ヘンリは、私たちのために春に海外での休日を計画している。ルワーのお城と、爆撃下のドイツの士気に関する報告書を作成出来るドイツとの間で、彼は彼の心を決め兼ねている。私は、春になって欲しくない。そこへ私はもう一度行く。私は望む。私は望まない。もし私が貴方を愛せたら、私はヘンリを愛せたでしょう。神は、男を造られた。彼は、彼の乱視眼を持つヘンリ、彼の痣を持ったリチャドゥ、モーリスだけはなかった。私がハンセン病患者の痛みを愛せたら、私はヘンリの退屈さを愛せないのか?何れにせよ、私は、彼がここにいたら、ハンセン病患者に背を向けようとする、私がヘンリと隔たり、我が身を閉ざすに連れ、と私は思う。私は、何としてでも劇的であってほしい。
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