彼がそれを愛せれば、それには、心惹かれるに違いない。私の心の中、そこに少しでも心惹かれるものがあるということ、それは、余りにも多くを私に信じるよう求めている。私は、私を称賛する男が欲しいが、それは、貴方が学校で学ぶ癖です―目の動き、声音、肩とか頭の上の手の感触。もし彼らが思えば、貴方は彼らを褒めるでしょう。貴方の立派な好み故に、彼らは貴方を称賛しようとする。そして彼らが貴方を褒める時、貴方は、束の間、そこに褒めるべき何かがあるという幻想を抱く。今までずっと、その幻想―私が意地悪でペテン師だということを忘れさせる鎮痛剤に浸ってで生きようとして来た。意地悪でペテン師の中に、そんな時、愛すべき何を貴方は思い浮かべられます?そうしたことが物語る不道徳な魂を、貴方は何処に見い出しますか?人皆の内、この心惹かれるものを、私の心の中の―私の心の中の何処に貴方は見ますか?ヘンリの中に貴方はそれを見いだせる、とすると私は納得出来ます―つまり私のヘンリ。彼は紳士で、善良で、忍耐強い。貴方は、それを彼が嫌い、愛す常に愛すと思うモーリスの中に見出せます。彼の敵でさえ。それなのにこの意地悪でペテン師の中の何処に、貴方は何か愛すべきものを見出せますか?
それを私に話して下さい、神よ、そして私は、永遠に貴方にそれを失わせるようにします。
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